2.1.2 機上へのFANS装備の装備作業

B747−400FANS−1改修は、大別して以下の改修に分けられる。

? FMS（Flight Management System）の改修（FANS−1機能のACTIVATION）

? GPS（Global Positioning System）の改修（GPSの新規装備）

? SATCOMシステムの改修（高利得アンテナシステムの追加装備）

? ACARSの改修（FANS−1対応のソフトウエアヘの変更）

図2.1.2−1に改修概要を示す。また、図2.1.2−2にブロックダイアグラムを示す。以下にそれぞれのシステムの改修作業概要を説明する。

（1） FMS（Flight Management System）の改修

FMSのソフトウエアの自動従属監視機能（ADS）・管制官/パイロットデータリンク通信機能（CPDLC）・GPS利用機能等のFANS機能を有効にするために必要なワイヤリングの追加・変更を実施した。ワイヤリングの追加・変更は以下のとおりである。

? FMC（Flight Management Computer）のProgram Pin Wiringの変更

? その他、FMCとの関連システム（ACARS・Printer等）とのWiringの追加Wiringの変更は、機上の貨物室前方Main Equipment Centerエリアで作業が行われた。

（図2.1.2−3参照）

（2） GPS（Global Positioning System）の改修

GPS（Global Positioning System）を取り付け、データをFMSに供給するために必要なWiringの追加・変更を実施した。図2.1.2−4に改修概要を示す。

? GPSアンテナ（2個）の2階席部分機体上部への取り付け

? GPS Sensor Unit（2台）の2階席天井GPSアンテナ近傍への取り付け

? GPS Sensor Unitから貨物室前方Main Equipment CenterエリアまでのWiringの追加

? 操縦室からMain Equipment CenterエリアまでのWiringの追加

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